個別指導の学習空間八日市・草津教室の齋藤です。
突然ですが最近少し落ち込んでいることがあります。それはなぜかと言いますと、俳優の田村正和さんが亡くなられたからです。。。
私が大学生くらいのころだったか、イチロー選手が犯人役で出演された回をきっかけに、古畑任三郎シリーズはほとんどの作品を見た気がします。
イチロー選手が出演された回を筆頭に、明石家さんまさんが出演された「しゃべりすぎた男」や、草刈正雄さんが出演された「ゲームの達人」といった回が個人的なお気に入りです。かといって髪が長かったのは意識していたわけではありません。
さて、今回の話題に取り上げた古畑任三郎シリーズですが、刑事ドラマ的なジャンルとしてはサスペンスに分類されます。よく似たジャンルにミステリーがあるのですが、その違いをご存じの方っておられますでしょうか?
名探偵コナンはミステリー。古畑任三郎はサスペンス。ストーリーの展開をなぞっていくと決定的な違いが見えてきます。もしかしたら「あ!」と気づかれた人もいるかもしれませんね。
そう。ミステリーはストーリー終盤に「犯人はお前だ!」的なストーリー展開をしていくのに対し、サスペンスは最初から犯人が分かっている状態からじわじわと追い詰めていく展開になっているのです。
サスペンスは、主人公がどこで証拠を掴んだのかという答え合わせをするのも楽しみ方の一つなのかもしれませんね。冒頭で触れた「しゃべりすぎた男」では、犯人の弁護士が凶器となった「水差し」のことを「花瓶」と言ったことをきっかけに追い詰めていくシーンがあるのですが、そういったシーンを見返すことで次回作を見るときも気が抜けなくなってしまうんですね。
とまあ、私の変わったものの楽しみ方はここまでにしておいて。勉強もサスペンス的な進め方をしていくことで答えにたどり着くスピードが変わることもあるのではないかと考えました。
例えば数学の「三角形の合同」
合同条件という決められた答えがあるので、そこにたどり着く証拠となるものを見つけていくのが基本的な解き進め方ですが、サスペンス的な解き方をするのなら、あえて答えを先に見てしまうのがコツなのかもしれません。
合同条件が「一辺とその両端の角がそれぞれ等しい」のであれば、三辺が等しい必要もないし、二辺とその間の角がそれぞれ等しくなければならないという線は消えるわけですね。
最初から謎を解いていくことで得られる快感は確かにありますが、じわじわと答えに近づいていく達成感もまた、快感を得られるものですよ。
どうしても今習っていることがよくわからないという人は、一度サスペンス的な勉強の進め方を意識してみてはいかがでしょうか。
最後になりましたが、田村正和さんのご冥福をお祈りします。